岩隈最短で7.5に復帰の可能性も「難しい問題」 指揮官は先発過多にうれしい悲鳴
順調にリハビリ登板をこなす岩隈、最短で7月5日にメジャー復帰となる可能性もある。しかし複数の優秀な先発投手を擁するマリナーズにとって復帰後のローテーション編成が難しい問題になっている。
2015/07/01
Getty Images
先発過多でリハビリ延長の可能性も
記事では岩隈復帰後に考えられるプランとして以下の4つを挙げている。
最初に挙げられているのが3、4番手かつマイナーオプションを有しているモンゴメリーかエリアスをマイナーに降格させ岩隈の枠を開ける案。しかしここ3試合中2試合で炎上し2.79→4.25へ防御率を悪化させたエリアスはまだしも、2試合連続完封を含め防御率1.66と安定したピッチングを見せているモンゴメリーの降格はまずないと見られている。
2つ目が現在4連敗中のハップのリリーフ転向。現在のマリナーズは35勝42敗で地区4位に低迷中、これ以上ペナントレースから離されるようだと夏のトレード戦線で売り手に回る可能性もあるためブルペン転向によってトレード要員になりうるハップの価値を下げるのは避けたいという編成サイドの意見もある。ここまでのハップは負け越してはいるものの防御率3.89と安定したピッチングを見せておりこれも考えづらい。
3つ目のプランで挙げられているのがマクレドン監督も「確かに話があった」と認める6人制ローテーション。オールスター休みに近いこと、岩隈が故障明けなことも考えれば短期間のみという注釈付きながら最も可能性が高い策であることは間違いない。
そして最後に挙げられているのが岩隈のリハビリ延長だ。
The Mariners can also delay a decision by keeping Iwakuma on his rehab assignment if they don’t believe, at this point, he would represent an upgrade over what they have in their rotation.
もし岩隈を加えることがローテーションのアップグレードにならないとマリナーズが考えた場合、岩隈のリハビリを延長することで彼らは決断を先延ばしにすることができる。
過去3年間素晴らしい成績を残した岩隈だが、今季は3試合に先発して0勝1敗、防御率6.61と安定感を欠いていた。MLBの制度上オールスター休みまでは岩隈にリハビリを続けさせアクティブロースターに加えないことも可能。マリナーズ側が、岩隈が昨年までの状態に戻っていないと考えた場合、復帰が先延ばしになることも充分ありうる。
得点数で30球団中29位と打線が振るわず前半戦に出遅れたマリナーズだが、地区首位まで9.5ゲーム、ワイルドカードまで6ゲームと後半戦次第では挽回可能な位置につけている。ポストシーズン進出に向けてカノーや新加入のトランボら実績ある打者の復調、そして過去2年間高い支配力を見せた岩隈の復活が最大の補強であることは間違いない。岩隈の復帰戦、そしてマクレドン監督の判断に注目が集まる。
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出典:Mariners face decision on rotation as Iwakuma nears return by Bob Dutton in The News Tribune on Jun.29 2015