肺炎から復活へ。 レッドソックスのセールが投球練習再開、コーチ&捕手は絶賛「とても良い調子」「スライダーは最高」
2020/03/03
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昨季は左肘故障、先発転向後ワーストの6勝11敗
肺炎などで調整が遅れているボストン・レッドソックスのクリス・セール投手が、投球練習に取り組んだ。米メディア『MLB.com』が1日(日本時間2日)、伝えている。
2010年代を彩った大型左腕が、今季に向けて始動した。現在アメリカで大流行中のインフルエンザ、そして肺炎までも患い調整が遅れていたセール。シーズンへの大きな影響も懸念されていたが、現在のコンディションは良好なようだ。
セールは1日(同2日)に投球練習を実施。バッティングピッチャーとして計15球を投じ、体調に問題なく練習を終えた。デーブ・ブッシュ投球コーチは「(練習は)重要なステップだった。とても良い調子に見えた」と述べ、左腕の回復具合は順調であることを伝えている。
また、セールの投球を受けたケビン・プラウェツキー捕手は「スライダーは最高だったし、チェンジアップも良かった。調整は順調に進んでいると思うよ」とコメント。今季からレッドソックスへ加入したプラウェツキーが、エース復活に向け太鼓判を押した。
昨季は8月に史上最速で2000奪三振に到達したものの、シーズンを通して不安定な投球が続いていた。同月中旬には左肘の炎症で負傷者リスト(IL)入りすると、そのままシーズン終了。25先発で6勝11敗、防御率4.40、147回1/3を投げて218奪三振の成績だった。
先発投手に転向した12年以降では初めて2桁勝利を逃している。また、昨季開幕直前には20年から5年1億4500万ドル(約159億5000万円)で契約延長しており、レッドソックスの新エースとして大きな期待を受けていた。新契約1年目となる今季は結果を残しておきたいところだ。
チームはオフに高年俸でFA権取得間近のムーキー・ベッツ外野手、同じく高年俸でベテラン左腕のデビッド・プライス投手をロサンゼルス・ドジャースへ放出し、低予算でのチーム編成に着手している。戦力ダウンは避けられない中、今季はエースの矜恃を見せつけることができるだろうか。