エンゼルスがダルビッシュ有の獲得に動く可能性 期待の右腕が長期離脱ならトレード検討、交換要員はアデルら
2020/03/04
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メジャー2年目のキャニングに肘の問題発生、ローテ形成に大きな打撃
ロサンゼルス・エンゼルスが7月末を期限とするトレード戦線に参加する場合、確実に先発投手をターゲットとする見方が強まっている。米公式サイト『MLB.com』が3日(日本時間4日)、伝えている。
エンゼルスは、オフに通算77勝のフリオ・テヘランや同38勝のディラン・バンディ、同24勝のマット・アンドリーズといった先発投手を獲得。これによってアンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニング、そして5月中旬に投手解禁が予定されている大谷翔平とともにローテーション形成を目論んでいた。
しかし、スプリングトレーニング(春季キャンプ)でこれまでに右腕のキャニングが肘の問題で離脱。今季がメジャー2年目ながら上記の先発投手陣の中でも柱の1人として活躍が期待されていただけに、大きな打撃となっている。
これを受けて同サイトは、今季のトレード戦線に参加する場合「最高の先発投手をターゲットにすることは明らか」と、エース級の投手の獲得へ向けた動きを言及。そのための交換要員として若手有望株のブランドン・マーシュ外野手が候補に挙がるとしているが、「マーシュだけで手に負えないとすれば、他にはジョー・アデル外野手しかいない」とした。現在アデルは球団のNo.1有望株なだけに放出する可能性は限りなく低いものの、相手球団を引き付けるにはこの上ない駒となる。
ここで注目されるのは、その交換要員と引き換えに誰を獲得するか。同サイトは、デトロイト・タイガースの左腕マシュー・ボイト投手、ピッツバーグ・パイレーツの右腕クリス・アーチャー投手、マイアミ・マーリンズの左腕ケイレブ・スミス投手、そしてシカゴ・カブスの右腕ダルビッシュ有投手、左腕ホセ・キンターナ投手を候補に挙げた。その上で「何が起こるか予測するのは時期尚早だが、シーズンが進むにつれて状況を監視する価値がある」と随時各選手の動きを見ていく必要があるとしている。
現時点でエンゼルスのビリー・エップラーGMはフリーエージェント(FA)やトレードで先発投手を獲得するつもりはないとしているものの「キャニングが長期離脱する場合はこの考えを変更する」と、状況によっては新たな投手の獲得もあり得るとの考えを示している。しかしいずれにせよ、シーズン開幕前のこの時期ではなく、起こりうるとすればシーズン半ばでの取引になりそうだ。