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MLBの牽制ルールが変わる? 行き過ぎたパワー重視から“スモール・ベースボール”復権の足掛かりとなれるか

2020/03/06

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ABSの導入は守備側に有利に働く?

 このように牽制球の変更ルールが試合において走塁の重要性を高める一方で、ABSの導入は守備側に有利に働くとする見方もある。キャッチャーは捕球する際にストライクを主審に印象付けるためにミットの位置を動かす、いわゆるフレーミングの技術が不要になり、その分だけランナーを刺すための送球姿勢に入りやすくなるからだ。
 
 MLBがアトランティック・リーグと昨年2月に結んだ業務提携では、MLBが考える新たなルールやテクノロジーに伴う改革をアトランティック・リーグの公式戦で試験的導入を行うことが主な目的であった。そこで明らかな結果が得られた以上、MLBが牽制球の変更ルールを導入する可能性は高い。
 
 昨今のMLBでは三振と本塁打の数が増大し、行き過ぎたパワー重視の傾向が指摘されている。このルール変更はランナーが積極的に進塁を狙う“スモール・ベースボール”が復活するきっかけになるだろうか。
 
角谷剛

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