成績V字回復へ。デービスとヘルナンデスがOP戦絶好調! 元本塁打王とサイ・ヤング賞右腕に復活の兆し
2020/03/11
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62打席無安打に防御率6.40…昨季はキャリアワースト級
オープン戦で復活の兆しを見せる選手として、ボルティモア・オリオールズのクリス・デービス内野手、アトランタ・ブレーブスのフェリックス・ヘルナンデス投手が取り上げられた。米公式サイト『MLB.com』が10日(日本時間11日)、伝えている。
2010年代を代表するスラッガーだったデービスとシアトル・マリナーズのエース右腕として鳴らしたヘルナンデス。しかし、ここ数年は、数々の主要タイトルを獲得したかつての姿からは考えられない程の大不振に苦しんでいる。
だが、そんな彼らが再び脚光を浴びる時が訪れようとしている。オリオールズの一員として10年目を迎えるデービスは、ここまでオープン戦9試合に出場して打率.467(15-7)、3本塁打、9打点、OPS(出塁率.615+長打率1.067)1.682と大当たり。若手選手の多い打線をけん引する大活躍を見せている。
昨季の成績は105試合で打率.179、12本塁打、36打点。18年から続いてメジャーワーストとなる62打席連続無安打を記録するなど、歴史的な不振に陥っていた。現在ほど球界全体での本塁打ペースが高くなかった2013年(53本)と2015年(47本)に本塁打王となったデービスだが、ようやくあの頃の輝きを取り戻しつつあるようだ。
一方、ヘルナンデスは慣れ親しんだシアトルを離れ、マイナー契約でブレーブスへ移籍した。2009年にア・リーグ最多勝(19勝)のタイトルを獲得すると、翌10年には防御率2.27の好成績で自身初のサイ・ヤング賞を受賞。14年にも最優秀賞防御率(2.14)に輝いた実績をもつが、投球過多の影響か、近年は成績ダウンに歯止めがかからなかった。
マリナーズとの契約が終わる昨季は復活した姿を見せたかったが、15先発で1勝8敗、防御率6.40と、キャリアワーストの成績。しかし、今春のオープン戦での登板では、4先発では防御率1.98、13回2/3を投げて14奪三振、被本塁打は0本と人が変わった様な投球を披露。新天地では心機一転、好調を維持している。
全球団一斉開幕となる3月26日(同27日)にはデービスは34歳、ヘルナンデスは33歳となっている。ベテランの域に突入した彼らの復活は、チームにも多大な影響を与えるはずだ。再び主砲の座、エース投手に返り咲こうとしている2人の名選手から、今季も目が離せない。