マイナー組織充実度はレイズがトップ!二刀流マッケイら有望株が集結 覇者ナショナルズはワースト2位
2020/03/11
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ドジャースは地区7連覇しながらマイナーにも豊富な人材
各30球団の若手有望株の充実度、今季ブレイクが期待される若手選手について米公式サイト『MLB.com』が9日(日本時間10日)、特集記事を発表した。
同サイトでは今季トッププロスペクト(若手有望株)ランキング100位までの選手数などを基に、マイナー組織の充実度が高い球団をランキング。それに伴い、今季ブレイク候補として期待される若手選手も取り上げている。
栄えある1位となったのは筒香嘉智外野手擁するタンパベイ・レイズで、プロスペクトランキング100位以内の選手が6人所属。そのうち1位となっているワンダー・フランコ内野手、二刀流選手としてプレーするブレンダン・マッケイ投手(15位)らが定着を目指している。
今季ブレイク候補としてはマッケイが取り上げられており、投打の活躍がますます期待されている。昨季は投手として11先発含む13登板で2勝4敗、防御率5.14、野手として打率.200(10打数2安打1本塁打)の成績だった。同リーグの大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の1年目のような成績は残せなかったが、その潜在能力は非常に高い。
2位となったのはサンディエゴ・パドレス。18年から2年連続で充実度ランキング1位だったこともあり、今年も高い順位となった。マッケンジー・ゴア投手(5位)ら5選手がプロスペクトランキング100位以内に入っており、ゴアは今季のブレイク候補にも挙げられている。
3位は強豪ロサンゼルス・ドジャースで、パドレスと並び、ギャビン・ラックス内野手(2位)ら100位以内の5選手が所属している。低迷期間にドラフトやトレードで有望株を獲得し、マイナー組織が充実するといった流れが一般的だが、ドジャースは昨季まで7年連続地区優勝を達成。黄金期を築きながら有望株を蓄えていた。
特にラックスは今季中の定着が期待されており、要注目のブレイク候補だ。昨季は3Aの49試合で打率.392、13本塁打と打撃絶好調。一時は現役最強遊撃手の呼び声高いフランシスコ・リンドーア内野手(クリーブランド・インディアンス)のトレード相手にも名前が挙がるほどだった。
4位にはデレク・ジーターCEO率いるマイアミ・マーリンズ、5位には昨季114敗を喫したデトロイト・タイガースがランクイン。両球団ともに現在は低迷期真っ只中だが、順調にいけば数年後には優勝争いを演じているかもしれない。
一方、ワースト1位はミルウォーキー・ブリュワーズ、2位はワシントン・ナショナルズ、3位はヒューストン・アストロズという結果に。3球団とも昨季はポストシーズン進出を果たした強豪で、現在の強さは若手選手が育った結果でもある。マイナー組織充実のため、トレードなどの動きを見せるかにも注目が集まるだろう。