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MLB開幕は最低2週間延期へ 新型コロナウイルス流行の影響「健康と安全より重要なものはない」

2020/03/13

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オープン戦、WBC予選などにも影響

 新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、MLBはシーズン開幕を最低でも2週間遅らせることを発表した。米公式サイト『MLB.com』が12日(日本時間13日)、伝えている。
 

 
 11日(同12日)にはNBAがシーズン中断となり、それに続いてMLBでも対策がとられた。3月26日(同27日)に全30球団一斉開幕となる日程だったが、MLB機構は少なくとも2週間のシーズン開幕延期を発表。また、12日(同13日)以降のオープン戦も中止となった。
 
 加えて、マイナーリーグのシーズン開幕、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)本戦予選についても延期の決定が下された。今後新型コロナウイルスの流行が収束に向かわなければ、米国スポーツの日程にさらなる影響が出る可能性が高い。
 
 MLB機構による声明では「選手、関係者、そしてファンの健康と安全より重要なものはない」とし、今回の決断の意図を説明。新型コロナウイルス拡大防止を目的とし、健康を第一とする姿勢を見せている。
 
 なお、シアトル・マリナーズはワシントン州による措置によって本拠地T-モバイルパークでの開幕戦実施が不可能となり、同州以外での開幕を目指すことになっていた。また、カリフォルニア州サンフランシスコ市でも同様の措置が取られ、予定されていたサンフランシスコ・ジャイアンツのオープン戦も中止が決まっていた。
 
 一部球団で本拠地が使用不可となったこともあり、既にシーズン開幕が危ぶまれていたところだったが、感染拡大を受けて今回の決断に至ったようだ。また、オープン戦中止で十分な実戦経験が積めなくなったため、選手の調整面に関しても心配が大きい。
 
 MLBには1994年にストライキの影響でシーズン終盤、ポストシーズンの全試合が中止になった過去がある。ここ20年は安定して試合が行われてきたが、果たして今季はどのような1年になるだろうか。前代未聞の状況の中、MLB機構の今後の決定に大きな注目が集まる。



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