ロッキーズ伏兵が打率4割超、ドジャース有望株は最多5発! エンゼルス右腕も躍動【MLBオープン戦個人成績】
2020/03/15
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若手のアピール目立つ!昨季ブレイクの選手も好調維持
メジャーリーグは新型コロナウイルスの米国内での感染拡大のため残りのオープン戦の中止とレギュラーシーズン開幕の少なくとも2週間の延期が決定された。オープン戦はこれまでにシンシナティ・レッズ(8試合)を除く全球団が10試合以上を消化しているが、個人成績でどの選手が活躍していたかを振り返ってみよう。
スプリングトレーニング(春季キャンプ)は東部のフロリダ州と西部のアリゾナ州に各15球団が分かれて行われる。フロリダ州は「グレープフルーツリーグ」、アリゾナ州は「カクタスリーグ」と呼ばれるリーグ内でオープン戦が行われるが、開幕メジャロースターの枠に入るため各選手のアピールの場となっている。
その中で、すでに好調さを発揮している選手もいれば、まだ本調子とは言えない選手もいる。消化試合数にばらつきはあるが、これまでに投手と打者それぞれの部門でどの選手が好成績を残していたのだろうか。
打者部門では、打率トップは唯一の4割超えとなる.414をマークしたコロラド・ロッキーズのヨナサン・ダーザ外野手。昨季デビューを果たし44試合で打率.206に終わった男が、2年目の今季は良いスタートを切っている。2位はアリゾナ・ダイヤモンドバックスのイルデマロ・バーガス内野手、3位はシカゴ・カブスのイアン・ミラー外野手が入った。
最多本塁打はミルウォーキー・ブリュワーズのオーランド・アルシア内野手らがマークした5本。アルシアは昨季キャリア最多タイの15本だったが、シーズンに入って自己最多の本数を更新できるか注目だ。その他には、昨季メジャー2年目にして37本塁打と長打力が開花したクリーブランド・インディアンスのフランミル・レイエス外野手、メジャー経験のないロサンゼルス・ドジャースの25歳コディ・トーマス外野手も同じく5本。トーマスは2016年ドラフト13巡目(全体401位)で入団した有望株だ。
打点はトロント・ブルージェイズのダニー・ジャンセン捕手が13打点で単独トップ。メジャー2年目の昨季107試合で43打点をマークしたが、今季は正捕手として打撃でもチームを引っ張っていく存在になることが期待される。そして、盗塁のトップはシカゴ・カブスのイアン・ミラー外野手の8個。メジャー2年目の今季は昨季の12試合の出場から一気にその数を伸ばして塁上を賑わせていきたい。
一方の投手部門。防御率はセントルイス・カージナルスのダニエル・ポンセデレオン投手が0.69と唯一0点台をマークした。マイアミ・マーリンズのホセ・ウレーニャ投手、新天地アトランタ・ブレーブスで再起を図る“キング”フェリックス・ヘルナンデス投手ら4人が1点台で追う形となっている。中でも目を引いたのは今季からロサンゼルス・エンゼルスに加わったディラン・バンディ投手だ。防御率で4位の1.59をマークすると、奪三振でも2位タイの16個、被打率ではメジャートップとなる.108と抜群の成績を残している。