MLBが開幕再延期を発表、最遅で7月開幕か ダルビッシュも持論「12月までシーズン伸ばしたりはできないんじゃないか」
2020/03/17
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1994年以来のシーズン短縮となる可能性も
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、MLBでは今後8週間はシーズン開幕を延期とすることを発表した。米公式サイト『MLB.com』が16日(日本時間17日)、伝えている。
15日(同16日)にはニューヨーク・ヤンキース傘下マイナーリーグ所属選手のコロナウイルス感染が発覚し、遂に球界初の感染者が現れた。NBAではシーズン中断となり、各地サッカークラブでも活動停止状態が相次ぐなど、日を追うごとにスポーツ界への影響は大きくなっている。
MLB機構は12日(同13日)に新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月26日(同27日)に実施予定であったシーズン開幕を少なくとも2週間は引き伸ばすことを発表していた。順調にいけば4月中旬頃の開幕となるはずだったが、それも叶わなくなってしまった。
今回、米疾病管理センター(CDC)から発表された今後8週間は50人以上が集まるイベントの自粛勧告を受けて、MLB機構はシーズン開幕をさらに延期することを発表。5月下旬頃が開幕予定となった。できるだけ数多くの試合を行う姿勢であることを表明した一方で、7月頃に開幕となる可能性も浮上している。
しかし、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手は16日(同17日)に自身のTwitterで「7月開幕となっても翌年のスプリングトレーニングもあるので、12月までシーズン伸ばしたりはできないんじゃないかと思います。」とツイート。来季日程との兼ね合いもあり、単純にスケジュールを引き伸ばすことは困難と言える。
また、11月頃を過ぎれば本格的な冬となり、寒さの厳しいニューヨークなどでは野球をするのには適した気候ではなくなる。ポストシーズンが11月初めまで長引くことはあるものの、12月まで日程を延期するのは現実的ではないことかもしれない。
他にも開幕までのオープン戦の有無、これからの調整方法など、延期に関する課題は山積み。1994年にはストライキの影響でシーズン短縮となった過去があるが、今季はウイルスの影響で短縮となる可能性も十分にありそうだ。