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ヤンキース指揮官、主砲2人の回復ぶりに手応え 球界混乱に苛立ちと理解、複雑な思いも「できる限り努力」

2020/03/24

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Getty Images



ジャッジ&スタントンが順調に調整「回復する時間を与えることができる」

 ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ブーン監督が、故障のためリハビリ調整が続くアーロン・ジャッジ外野手とジャンカルロ・スタントン外野手の2人の主砲の順調な回復ぶりに手応えを示した。地元メディア『ニューヨーク・ポスト』が23日(日本時間24日)、伝えている。
 

 
 ジャッジは肋骨や肺、スタントンは右ふくらはぎを負傷して当初のレギュラーシーズン開幕時の出場が絶望とされていた。しかし、米国内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によりオープン戦の中止とシーズン開幕が延期され、球界の先行きが不透明な中でもその期間を回復・調整に充てることが可能になった。
 
 同サイトによれば、指揮官のブーン監督は新型コロナウイルスによって選手たちが試合をできる状態でないことに「腹立たしいし、フラストレーションが溜まっている」と話しながらも、「我々は深刻な時期にいることを理解している」とコメント。同時に、この停滞する間に万全の回復を目指す選手のコンディションについて「一部の選手に回復する時間を与えることができる」と前向きな姿勢を示した。
 
 ジャッジに関して「彼が適切な休息を取り、肋骨が治癒できれば、試合が再開される時にはにアーロンも出場できる」と話せば、スタントンに関しても「屋外で全速力で走り、方向を変えるなど試合に参加するために必要な全てのことを行っている」と順調な回復ぶりを歓迎。
 
 現在、ヤンキースのほとんどの選手がスプリングトレーニング(春季キャンプ)を行っていたフロリダ州タンパの地域を離れたが、何人かが残りジョージ・M・スタインブレナー・フィールドの施設の使用を継続している。新任のマット・ブレイク投手コーチとマイク・ハーキー・ベンチコーチが選手たちの練習に付き合っている状況だ。
 
 ブーン監督は「我々は選手たちの空間と家族を尊重し、困難な時期を理解しようとしている。そのためにコミュニケーションラインをオープンに保ち、できる限りの努力をしている」とチーム内でできる連携、管理の徹底を説明。検査で陽性反応が出た傘下マイナー選手2人も順調に回復しているという。
 
 困難な状況を強いられる中、球団の様々な努力の上で見せる成果に「全て順調」と話す一方で、いつシーズンが開幕するのか待っている状態について「未知数」と語る指揮官の言葉から、新型コロナウイルスがもたらす球界の混乱と複雑な思いが伝わる。
 
 2009年以来のワールドチャンピオンを目指すヤンキース。人命を脅かす混乱に「野球よりもはるかに大きなこと」と理解しながらも、シーズンの目標は変わらない。一刻も早くと願う開幕へ向けて、選手たちは調整を着々と進めている。



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