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トランプ米大統領、Aロッド氏に新型コロナ対策で助言求める かつて猛批判も異例タッグ「多くの人々にとって驚き」

2020/03/28

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「詐欺師」発言から一転、関係改善で「信頼できるアイディアの源」に

 ドナルド・トランプ米国大統領が、かつてニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した通算696本塁打を誇るアレックス・ロドリゲス氏に対して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)への対策について助言を求めた。米メディア『Sporting News』『Sports Illustrated』など複数のメディアが27日(日本時間28日)、伝えている。
 

 
 新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大する中、米国では、トランプ大統領が意外な一手を踏んだ。同サイトによれば、トランプ氏は27日にロドリゲス氏と電話で話し合い、新型コロナウイルスによる緊急事態への対処に関するアドバイスを求めたという。これは公式な取り組みではないものの、異例のタッグとして大きな話題となっている。
 
 ロドリゲス氏は現役時代、「バイオジェネシス問題」の渦中で過去の禁止薬物(PED:ステロイドなどの運動能力強化薬物)使用を認め、2014年シーズンの全162試合の出場停止処分を受け米国民から猛烈な非難を浴びた。また、この騒ぎにトランプ氏もロドリゲス氏に対してツイッターを通じて批判を繰り返し、2人は敵対関係にあるとされていた。それだけに、今回トランプ氏側からロドリゲス氏にアドバイスを求めたことで、「これは多くの人々にとって驚きである」と同サイトは伝えた。
 
 また、『Sports Illustrated』では「かつてトランプ氏はロドリゲス氏に対して『詐欺師』『(ヤンキースの)ピンストライプを着るに値しない』と主張していたが、国家が緊急事態に直面するにつれて、ロドリゲス氏が信頼できるアイディアの源になるまで関係は成長しているようだ」との見解。2015年のチャリティーゴルフなどを通じて関係改善が進んでいると伝えている。
 
 ロドリゲス氏が活躍したメジャーリーグ(MLB)も今季はシーズン開幕が延期となっており、新型コロナウイルスにより多大な影響を被っている。そんな中、スポーツや経済など国家全体を揺るがす巨大なウイルスに対して、犬猿の仲だった2人がタッグを組んで立ち向かおうとしている。



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