1位は98年ヤンキース!米公式が過去25年の世界一チームをランク付け 日本人選手の活躍際立つ
2020/03/29
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09年WSで松井氏、13年ALCSで上原氏がシリーズMVP受賞
過去25年間のワールドシリーズ優勝球団について米公式サイト『MLB.com』が特集記事を発表。ランキング化され、1位にはニューヨーク・ヤンキースが選ばれた。
栄えある1位となったのは1998年のニューヨーク・ヤンキース。若きデレク・ジーター氏を中心にシーズン114勝、勝率.704でアメリカン・リーグ東地区を制した。ワールドシリーズでは首位打者8度の故トニー・グウィン氏率いるサンディエゴ・パドレスを相手に4連勝と、圧倒的な強さを見せつけている。
なお、ヤンキースは2年前の96年にも世界一を達成し、98年からは3連覇を成し遂げている。これ以来ワールドシリーズを連覇する球団は未だに登場しておらず、まさに最強チームだったといえるだろう。当時日本人選手としては故伊良部秀輝氏(97年~99年)がローテの一角を担っていた。
2位には2018年のボストン・レッドソックスがランクイン。同年シーズンMVPのムーキー・ベッツ外野手(現ロサンゼルス・ドジャース)を中心に、チームとしてメジャートップクラスの長打力(355二塁打、208本塁打、長打率.453)と確実性(打率.268)を兼ね備えた打線で世界一に輝いた。シーズン108勝を挙げて球団記録も樹立している。
3位は16年に“ヤギの呪い”を打ち破り、108年ぶりのワールドチャンピオンを実現したシカゴ・カブス。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で予言された15年にはニューヨーク・メッツとのリーグ優勝決定シリーズで敗退したが、翌年には長く待った優勝の味を噛み締めた。
同年シーズンMVPに輝いたクリス・ブライアント内野手と、アンソニー・リゾ内野手らを筆頭に若手選手が躍動した一方、ジョン・レスター投手、ベン・ゾブリスト内野手らベテラン勢がチームを率いた。ポストシーズンでは惜しくもロースター入りとはならなかったが、レギュラーシーズンでは川崎宗則氏も活躍を見せていた。
4位には17年のヒューストン・アストロズ、5位には松井秀喜氏がワールドシリーズMVPに輝いた09年のニューヨーク・ヤンキースが選出。ランキング上位の共通点としては、どのチームも球界屈指の強力打線であったことだろう。また、5位まではカブスを除き、全てア・リーグのチームとなっている。
ランキングは以下の通り。()内は当時所属の日本人選手 ※敬称略
1 1998年 ニューヨーク・ヤンキース(伊良部秀輝)
2 2018年 ボストン・レッドソックス
3 2016年 シカゴ・カブス(川崎宗則)
4 2017年 ヒューストン・アストロズ(青木宣親)
5 2009年 ニューヨーク・ヤンキース(松井秀喜)
6 2005年 シカゴ・ホワイトソックス(井口資仁、高津臣吾)
7 2001年 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
8 2004年 ボストン・レッドソックス
9 1999年 ニューヨーク・ヤンキース(伊良部秀輝)
10 2013年 ボストン・レッドソックス(上原浩治、田澤純一)