3試合ぶりのQSの田中将大 地元紙は「良い出来だったが十分ではない」
ヤンキースの田中将大は3日、本拠地でのタンパベイ・レイズ戦に先発し6回を被安打6、5奪三振3失点のピッチングで自身3試合ぶりのQSを記録した。
2015/07/04
Getty Images
地元メディアは及第点
現地3日、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大は、本拠地ヤンキースタジアムでのタンパベイ・レイズ戦に登板。6回を投げ5奪三振1四球、被安打6、失点1。自身3試合ぶりのQS(クオリティースタート)を記録し、2試合連続の炎上となった前回登板からの復調の兆しを見せた。地元紙『New York Post』の電子版は「いかにして田中はさらなる壊滅的な登板を避けられたのか」と題してそのピッチングを報じている。
Good-but not good enough.
良い出来ではあったが十分ではなかった。
今季10試合目、MLB通算で30試合目となったこの日の田中の登板を同紙はこのように表現した。
初回、先頭打者のグレイディ・サイズモアに右翼線へのツーベース、2番バトラーに四球を与えいきなりピンチを迎えると3番ロンゴリアのタイムリーツーベース、4番ローニーには0-2と追い込みながらもライトへの犠牲フライを打ち上げられ、プレーボール後わずか4打者との対戦のうちに2点を奪われた。5回には8番キアマイアーの三塁打から9番レネ・リベラに犠牲フライを許し3失点。その他の回は危なげなく抑えたものの6回、96球を投げ終えたところで降板となった。
6回96球を投げて3失点、QSの基準となる6回以上自責点3以下はクリアし、先発として最低限の仕事は果たした。
しかし相手がチーム打率リーグワースト2位、得点数リーグワースト3位と地区最弱のレイズ打線であること、ここまで9勝をあげ防御率2.18、奪三振率10.97と、サイヤング賞クラスの成績をあげている相手エース、クリス・アーチャーとのマッチアップにも関わらず初回に簡単に先制点を許したことを考えれば、米メディアの「良い出来ではあったが十分ではなかった」という評価もうなずける。事実、田中自身も試合後反省のコメントを残している。