3試合ぶりのQSの田中将大 地元紙は「良い出来だったが十分ではない」
ヤンキースの田中将大は3日、本拠地でのタンパベイ・レイズ戦に先発し6回を被安打6、5奪三振3失点のピッチングで自身3試合ぶりのQSを記録した。
2015/07/04
Getty Images
次回登板に向けて、立ち上がりが課題
“[I’m] not satisfied, obviously,” Tanaka said through an interpreter. “It’s a step forward. I had pretty bad two outings, so if you look at that, today was a good step forward. Next time out, [I’ve] got to be careful and try to get it going from the get-go.”
「間違いなく満足はしていないです」田中は通訳を通して語った。「前進になりました。過去2登板は酷いピッチングをしていたので、そのことを考えれば今日は良い前進になったと思います。次の登板では初回から注意深く投げていくようにしたいです」
田中自身も語っているように、今回苦戦した立ち上がりは次回登板に向けて大きな課題となるだろう。一方でいくつかの面ではこれまでの登板からの明らかな向上も見られた。
But he quickly improved, retiring the next nine batters he faced and keeping the Yankees in the game.
しかし田中はすばやく立ち直り、次の9打者を連続で退けることで試合が崩れるのを防いだ。
わずか4打者との対戦で2点を失った田中だが、その後は4回先頭のローニーにセンターへのシングルを浴びるまで出塁を許さない完璧なピッチング。相手のペースに飲まれず大量失点を防いだことは高く評価されている。
田中自身は2回以降の立ち直ったことについて「初回に微調整した結果、2回以降は自分の思う形になってくれた」とmechanics(投球フォーム)を理由に挙げた。
また前回登板ではロスチャイルドコーチから「攻撃的な投球をする必要がある」と苦言を呈されたが、その点もこの日の登板では改善。前回登板より割合の増えた速球は最速94mph(150km/h)を記録、ストライク率も前回登板の63.3%から72%と大きく向上した。
チームは田中の降板後、8回裏に主砲マーク・テシェイラが自身20号目となる起死回生の同点3ラン、2点を勝ち越されて迎えた12回裏にはテシェイラのタイムリーで1点差と迫り、なおも1死1、2塁から正捕手ブライアン・マッキャンがライトへの逆転サヨナラ3ランホームラン。在籍年数最長のブレット・ガードナーが「今季最大の勝利」と形容した圧巻の逆転サヨナラゲームとなった。
好投とは言えないまでも、前回登板と比べれば明らかに向上、復調の兆しを見せた田中。立ち上がりの出来が課題となる次回登板では快投を期待したい。
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出典:How Masahiro Tanaka avoided another disastrous start by Zach Braziller in New York Post on Jul.4 2015