前ロッキーズのレイノルズが現役引退 “三振王”も大砲の勲章、現在は「家族と過ごす時間を楽しんでいる」
2020/04/10
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新型コロナウイルス拡大による影響も
コロラド・ロッキーズから昨年7月にフリーエージェント(FA)となっていたマーク・レイノルズ内野手が、現役引退を表明した。米公式サイト『MLB.com』が9日(日本時間10日)、報じている。
豪快な打撃スタイルのスラッガーが、ユニフォームを脱ぐことになった。
同サイトによると、引退については「家族と友人以外には言っていなかった」というレイノルズ。今季も現役続行を目指して準備を続けていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2020年シーズン開幕の見通しが立たず決断。この日、『MLBネットワーク・ラジオ』内で引退を発表した。
レイノルズは、2004年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスからドラフト16巡目(全体476位)指名を受けてプロ入り。2007年にメジャーデビューを果たすと、そのままレギュラーの座をつかみ、同年の地区優勝に貢献した。
2009年からは3年連続30本塁打を記録。2017年にも6年ぶりに30本塁打を放つなど、長年スラッガーとして活躍した。その一方で、三振が多いことでも知られており、MLBのシーズン最多三振記録(2009年、223三振)も記録している。
また、ダイヤモンドバックスを始め、ボルティモア・オリオールズ(2011~12)、クリーブランド・インディアンス(2013)など計8球団を渡り歩いた。通算成績は1688試合の出場で、打率.236、1283安打、298本塁打、871打点、64盗塁、1927三振、OPS.780となっている。
現在は「家族と過ごす時間を楽しんでいる」と話すレイノルズ。『三振か本塁打か』と評される豪快な打撃スタイルで知られた大砲も、羽を休めるときが来た。だが引退後もその存在は、ファンの間で語り継がれていくことになるだろう。