MLBは無観客&選手隔離で開催可能。感染症研究所長ファウチ博士が発言、州知事らも「前向き」
2020/04/16
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アリゾナ、フロリダ両州知事も前向き
一方の当事者であるアリゾナ州とフロリダ州の知事はそれぞれの州内においてMLBシリーズを集中開催する案に前向きな姿勢を見せている。
アリゾナ州のダグ・デューシー知事は地元紙『アリゾナ・リパブリック』に「この国とアリゾナ州に正常な日々が戻ったと人々に知らせるのは2つの言葉になるでしょう。“プレイ・ボール”です」と述べた。
デューシー知事はMLBコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏と話し合いをしたことも明らかにしている。
「マンフレッド氏とは何回か話し合いをしました。その内容を今は公開することはできませんが、人々の健康にとって適切な時期が来れば、アリゾナ州はMLBが望むどのような開催方法についても前向きに取り組む気持ちがあることは知ってもらいたいと思います。ここには十分な野球施設があります。ここには十分なホテルのスペースがあります。開催へと踏み出す前に、指標とデータが適切であることを確認しなくてはいけませんが」
フロリダ州のロン・デサンティス知事もスポーツイベントの開催に積極的なことで知られている。州内に自宅待機令が発令されているなか、医療、金融、エネルギー、食料、通信、輸送などに加えて、スポーツも「必須のビジネス」とされ、4月13日(日本時間14日)にはプロレス団体『WWE』のイベントも無観客開催を許可された。
MLBはフロリダ州の地元紙『タンパベイ・タイムズ』に対しても以下の声明を発表している。
「MLBはいくつかの異なる選択肢を検討しています。そのうちの1つは許される状況になった時期にフロリダ州内で試合を行うことです。フロリダ州知事がその案を前向きに考えてくれていることに感謝します。しかし、それは州民の皆さん、選手たち、ファンの健康を危険にさらさないことがもっとも重要であることでも合意しています」