岩隈久志2カ月ぶりの復帰登板は4被弾も「健康であることは証明した」
現地6日、本拠地でのタイガース戦で自身2カ月半ぶりのマウンドとなる復帰登板に臨んだ岩隈。自己ワーストの4被弾を浴びる苦い結果となったものの、確かな手ごたえもつかんだようだ。
2015/07/08
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課題が残るも体は健康
4本の本塁打のうち2本は高めに浮いたスライダーを打たれたものだが、あとの2本は低めのスプリットを捉えられたもの。岩隈自身も降板後に「変化球のキレを取り戻すのは難しい」と語った。
He struggled in three starts before his injury in April, and his ERA raised even further to 7.17 after Monday’s no-decision. And at 34 years old, the questions about whether he can return to something close to the form that made him one of the better pitchers in the American League in 2013 and 2014 are louder than ever.
岩隈は怪我前の3登板で苦戦し、そして勝敗のつかなかった月曜日の登板を終えたのち、防御率は7.17まで悪化した。34歳の岩隈がアメリカンリーグの中でも優れた投手の1人であった2013年そして2014年のような姿に戻れるのかという疑問の声はこれまでより大きくなってきている。
ここまでの4登板全てで4失点以上を喫しており、QSは0。特に昨年は179イニングで20本だった被本塁打がわずか21.1イニングで9本と大きく増えた結果、長打率は.374→.733と2倍近く悪化している。元々奪三振の多いタイプではないが、今季の奪三振率5.9はメジャーの平均を大きく下回っている。こうした疑問の声が出るのもやむをえない状況だ。
一方でマリナーズのトレント・ジェウェットベンチコーチは今回の復帰登板を以下のように振り返っている。
“He threw strikes and he was healthy. Those are important factors. I don’t think he commanded the ball probably the way he prefers, but he came out of it healthy. He faced a real good order and he didn’t beat himself with bases on balls.”
「ストライクを投げていたし健康だった。それらは大切な要素だ。岩隈がボールを思うところに投げられていたとは思わないが、健康であることは証明した。非常に素晴らしい打線との対戦になったが、四球から自滅することもなかったしね」
第一に怪我の影響を見せなかったこと、そして投球内容では5回を投げ四球を出さなかったこと、またストライク率69%と積極的にゾーンを攻めることで8安打を許しながらも68球と球数を抑えられたことは高く評価されている。岩隈も自身の健康状態、そして特定の状況下で良いピッチングができたことに対しては手ごたえを感じているという。
プレーオフ戦線から離されまいと食らいつくマリナーズ、そして今季終了後にFAになる自身のMLBでのキャリアのためにも今後の登板は岩隈にとって非常に重要なものとなってくる。打ち込まれながらも収穫を掴んだ復帰登板、次の登板では2014年レベルのピッチングができることを証明したい。
出典:Mixed results in Hisashi Iwakuma’s Mariners return from lat injury by Brent Stecker in 710 ESPN Seattle on Jul.7 2015