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積極補強で低迷のマリナーズ 岩隈らベテラン放出論も球団再建を阻む障壁

積極補強で今季に臨みながらここまで低迷のマリナーズ。7月末のトレード期限を迎え、岩隈久志をはじめベテランを放出し再建に向かうべきとの見方もあるが、それには障壁もある。

2015/07/09

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チーム再建の障害の一つにGMの存在

If Seattle wants to take it a step further, Seth Smith or a couple of relievers should also be on the block. It would be nice to get something in return for Hisashi Iwakuma, although he has to have a couple of strong, healthy starts before the deadline, which doesn’t seem likely at this point.
もしシアトルが再建をさらに進めたいのなら、セス・スミス(訳者注 プラトーン起用が中心ながらOPS.792)や2、3人の救援投手は、良い売り物になるだろう。岩隈久志を放出し、それなりの見返りを得るのも良いかもしれない。もっとも、それにはトレード期限前の残り数度の登板で、彼が故障の懸念を払しょくする好投を見せることが必要で、それはあまり期待できそうにない。

 岩隈は、右広背筋を痛め4月下旬から故障者リスト入り。6日のタイガース戦でようやく復帰したが、メジャー自己ワーストの4被弾で5回0/3を5失点だった。昨季15勝の右腕の商品価値は下落している。それなりのプロスペクトを獲得したければ、現在21本塁打&OPS.913のクルーズの放出が必要だろう。

 さらにマリナーズには再建を進めるにあたり、他にも障害があるようだ。

Zack Zduriencik knows he is likely fighting for his job and will be very reluctant to give up on this season. The more likely scenario is that the Mariners stand pat and hope something can spark the team to a second half run.
ザック・ズレンシック(GMは)、(この不成績で)自らの職が危ういことを自覚しているため、今季を諦め将来への投資に向かうことに到底積極的ではない(訳者注 ズレンシックは、昨年夏に球団と複数年で契約を延長しているが)。もっとあり得そうな展開は、マリナーズは何も再建への手を打たず、後半戦に突如チームが覚醒することを待つだけ、ということだ。

 確かに、チームにはそれなりのビッグネームが名を連ねている。しかし、すでに全試合の半数以上を消化した現時点では、それも望み薄だ。今季を潔く諦め再建に向かうことこそが最善のアクションと、リーブス記者は締めくくっている。

出典:”MLB trade rumors : Should the Seattle Mariners be selling before July deadline?”@ Sports Out West by Nathaniel Reeves in Jul. 7th 2015

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