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田口壮がメジャー挑戦、イチロー、新庄剛志のメジャー2年目は――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2002年編】

2020/07/04

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田口壮が日本人野手3人目のメジャーデビュー、新庄剛志はジャイアンツに移籍

 2002年は前年のイチロー、新庄剛志に続き、田口壮が日本人野手3人目のメジャーデビューを果たした。まずは、その田口の成績から振り返っていきたい。
 
 田口は、オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)からFA移籍でセントルイス・カージナルスに入団。NPBではベストナイン1回、ゴールデングラブ賞5回を獲得した。打撃タイトルの受賞歴はないが、シュアな打撃と俊足・強肩を活かした外野守備で、イチローらとともにオリックスの鉄壁外野陣を形成した。
 
 MLBでは開幕ロースター入りを逃した田口。6月にメジャー初昇格を果たしたが、目立った活躍を見せることはできず、マイナー降格となった。
 
 9月に再昇格を果たすと、メジャー初安打を記録。以降はスタメン、途中出場問わず、与えられた仕事をそつなくこなした。
 
 最終的に19試合の出場に終わるなど不完全燃焼となったが、打率.400、OPS.871を記録。少ない打席で結果を残し、メジャーデビューの1年を終えた。
 
 続いて、メジャー2年目を迎えた新庄だ。
 
 新庄は前年の活躍が評価され、オフにジャイアンツへトレード移籍。開幕戦では「1番・中堅」に抜擢されるなど、首脳陣から大きな期待を受けた。
 
 しかし、シーズン序盤から打撃不振に陥り、打順も下位へ降格。7月下旬には故障者リスト入りとなり、復帰後も離脱中に加入した選手に、中堅のレギュラーの座を奪われ、スタメン出場は減少した。
 
 同年のチームは、ボンズらの活躍によって好調を維持し、地区優勝は逃したもののワイルドカードでポストシーズンに進出。勢いのままに勝ち進み、ワールドシリーズまで辿り着いた。第1戦には「9番・指名打者」でスタメン出場を果たし、安打も放った新庄。これが日本人選手のワールドシリーズ初出場となった。惜しくもワールドチャンピオンは逃したが、最終戦までもつれる熱戦を演じた。
 
 最終的に打率.238、9本塁打、OPS.664とチーム成績とは裏腹に、大きく成績を落とすこととなった。しかし、前年に続いて守備での貢献度は高く、RFでもリーグトップクラスの指標を記録した。

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