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松井秀喜がメジャー挑戦、イチローら3選手の活躍は――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2003年編】

2020/07/05

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新庄剛志はメッツに復帰、田口壮はレギュラーを狙う

 2003年は「ゴジラ」こと松井秀喜がメジャーデビュー。不動のレギュラーとして活躍を続けるイチローと、レギュラー奪取を目指す新庄剛志、田口壮は置かれる立場が明確に分かれた。まずは、田口の成績から振り返っていきたい。
 
 メジャー2年目を迎えた田口は、悔しい結果に終わった前年から巻き返しを図るシーズンとなった。
 
 しかし、開幕ロースター入りとはならず、5月下旬にメジャーへ昇格。少ない出場機会の中、特に打撃で結果を残したが、1ヶ月未満でマイナー降格となった。
 
 8月に再昇格を果たすと、打撃でさらなるアピールを見せ、メジャー初本塁打も記録。様々な起用法にも柔軟に対応して見せた。
 
 最終的に出場43試合と前年より出場機会を増やし、打率.259、3本塁打と長打力も見せた。また、勝負強い打撃で得点圏打率も高く、打席数は少なかったが、OPS.829と高水準の数値をマークした。
 
 続いて、メジャー3年目を迎えた新庄だ。
 
 新庄は、オフに古巣・ニューヨーク・メッツへ復帰。オープン戦では高打率を残し、首脳陣へのアピールに成功した。
 
 シーズンに入ると、主に左投手が先発登板する試合でのスタメン起用が続いた。打撃ではまずまずの滑り出しを見せ、評価の高い守備でも高い貢献度を見せた。
 
 5月に入ると不調に陥り、打率が低迷。6月下旬には初のマイナー落ちとなった。以降はロースター枠から外れ、DFAとなり、メッツとマイナー契約を締結。マイナーでは打撃で好成績を残したが、メジャーに昇格することなく、シーズンを終えた。
 
 最終的に62試合の出場に留まり、打率.193、OPS.483となった。イチローとともに日本人野手として初めてメジャーデビューを果たし、確かな足跡を残した新庄。3年間のメジャー挑戦を終えた。

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