MLB最高の選手は誰だ! 野手総合能力値ランキング16位~20位。勝負強い長距離砲、足が武器の安打製造機も(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、ゾーン別打率は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/03
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【総合18位】マイケル・ブラントリー
インディアンスからアストロズに移籍して1年目、ベテランの血が確かにチームに貢献した。総合18位に入ったブラントリーは、メジャー11年目にして100試合以上出場のシーズンでは3度目となる打率3割を突破。強力打線の中で最も“いやらしい打者”だったのはこの男かもしれない。
これまでの“全盛期”は、打率.324、200安打、20本塁打、97打点、23盗塁をマークした2014年。その5年後となった昨季は、新天地のヒューストンで当時の輝きを再び取り戻す成績を残した。ブラントリーはまず、三振が少ない。22本塁打、長打率.372で「長打力」が81点をマークするとともに、三振率は規定打席到達選手の中で3番目に低い10.4%。これにより「コンタクト力」は96点となった。
投手の左右にかかわらず高打率を残せるのも大きい。左打者のブラントリーは左投手に対して.322、右投手に対しても.307と安定している。この数字は、勝負所でチーム屈指のリリーフ投手を繰り出されても苦にしにくいことを表し、敵将と投手を悩ませる。
守備でも、DRSは左翼手として+10を記録し「守備力」は90点。走力こそないが失策は3つのみ、捕殺も2つと堅実にこなした印象だ。また、左翼だけではなく右翼でも9試合に出場し、こちらは失策0と柔軟かつハイレベルな守備力を見せた。