イチローが不滅の記録を打ち立てる。松井稼頭央は日本人内野手初のメジャー挑戦ーー日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2004年編】
2020/07/06
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松井稼頭央がメジャーデビュー、存在感放った田口壮
2004年は、松井稼頭央が日本人内野手として初のメジャーデビューを果たした。
松井稼は、西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)からFA移籍でニューヨーク・メッツに入団。NPBでは盗塁王3回、最多安打2回、シーズンMVP1回など多くのタイトルを獲得した。トリプルスリーも達成するなど5ツールプレイヤーとして評価も高かった。
MLBでは、開幕戦で「1番・遊撃」としてスタメン出場を果たし、初打席で初球先頭打者本塁打を叩き込んだ。同試合では決勝打も放つ活躍でチームを勝利に導き、最高の形でデビュー戦を飾った。
その後はやや好不調の波が激しい時期が続いた。7月は好調を維持していたが、守備の際に足を負傷し、以降はけがを押しての強行出場となった。
最終的に114試合に出場。打率.272、7本塁打、14盗塁、OPS.727の成績を残した。守備ではやや失策が目立ったが、RFでは高水準の指標を叩き出しており、上々のメジャーデビュー年となった。
続いて、メジャー3年目を迎えた田口だ。
同年の田口は、初の開幕ロースター入りを果たした。途中出場がメインではあったが、前半戦から持ち味の勝負強い打撃や、安定した守備力で首脳陣の評価を高めていった
以降もユーティリーティー性を発揮し、年間通してメジャーの舞台で躍動した田口。チームの地区優勝にも貢献する活躍を見せた。ワールドチャンピオンは逃したが、ワールドシリーズではスタメン出場を果たすなど、充実した1年を送った。
最終的に109試合に出場。打率.291、3本塁打、OPS.756をマーク。打数こそ少なかったものの、大幅に出場数を増やした。打撃では前年同様の勝負強さを見せ、高い得点圏打率を残した。