イチローが不滅の記録を打ち立てる。松井稼頭央は日本人内野手初のメジャー挑戦ーー日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2004年編】
2020/07/06
Getty Images
シーズン最多安打記録を樹立したイチロー
そして、メジャーの歴史に名を刻むシーズンとなった、イチローだ。
前年同様、春先の調子はいまひとつだったが、5月に入ると安打を量産し、21日には日米通算2000安打も達成。オールスターにも4年連続出場を果たした。
後半戦でも好調を維持。8月には月間MVPにも輝き、首位打者に躍り出た。200安打に到達後もその勢いは衰えることなく、9月終了時点で256安打のシーズン最多安打記録に並んだ。
迎えた10月1日に「1番・右翼」でスタメン出場したイチローは、第1打席に安打を放ち、シーズン最多安打記録を更新。262安打まで記録を伸ばした。これは現在も破られていない不滅の記録となっている。
最終的に161試合に出場。両リーグトップの打率.372をマークし、2度目の首位打者を獲得した。同年は出塁率.414、長打率.455、OPS.869も過去最高の数値となっており、多くの部門でキャリアハイの記録を残した。
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