MLB最高の選手は誰だ! 野手総合能力値ランキング11位~15位。鉄壁の内野手たち、「40-40」期待の若手も(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、ゾーン別打率は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/04
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【総合12位タイ】マーカス・セミエン
アスレチックス勢の2人が揃って総合12位タイに入り、セミエンがそのうちの1人。メジャー7年目にしてキャリアハイの33本塁打を放ったが、それまでの最多は2016年の27本、2018年が15本だっただけに急激な増加は目を見張るものがある。
また本塁打だけでなく、二塁打もメジャー6位タイの43本で長打率.522を後押しして「長打力」87点に繋がった。四球も2018年の26個から87個と激増して「出塁能力」90点と上位に食い込んだ。
メジャーには打力の優れた遊撃手が多く、セミエンの印象はこれまで特別目立つ存在とではなかったが、昨季の活躍は遊撃手として立派な数字だった。守備機会が多いため失策は12個を数えたが、DRS+5点と守備での貢献度も高い。まさに“仕事人”だ。
そして何より、規定打席に到達した野手の中で全162試合に出場した選手は5人のみだが、セミエンも自身初の全試合出場でその仲間入り。遊撃手としてはメジャーで唯一の存在で、あらゆる面でチームに最も貢献した選手と言っていいだろう。