MLB最高の選手は誰だ! 野手総合能力値ランキング6位~10位。現役最強野手が意外な順位で登場(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、ゾーン別打率は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/05
【総合8位タイ】ブライス・ハーパー
2018年オフの話題の中心となり、13年総額3億3000万ドル(約368億円)という巨額契約でフィリーズに移籍したハーパーが新天地でも活躍。総合8位タイにランクインした。
移籍したその年に古巣ナショナルズが球団初の世界一を達成したことで、ファンからは皮肉の声も多く飛んだが、自身の成績は全体的に下降することなく期待に応えた形となった。
三振率が高いことで「コンタクト力」は72点にとどまったが、打率(.260)、本塁打(35本)、打点(115)、長打率(.510)、盗塁数(35)は昨季を上回り、特に打点はメジャー8年目にしてキャリアハイ。これを叶えた裏付けはやはり得点圏打率。.357で「勝負良さ」は93点とメジャー屈指のものだった。
また昨季は右翼手のみの起用となり、DRS+9で「守備力」も88点と優秀。中堅、右翼を守った昨季はDRSが計-26と絶望的な数字だっただけに、まさに革命的な躍進といえる。
入団会見に「全てのことを勝利のために」と語った熱意に違わず、重圧をはねのけ結果を残した新生ハーパーは、今季も活躍が期待できそうだ。