井口資仁、中村紀洋がメジャー挑戦、井口は日本人選手初のワールドチャンピオンに――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2005年編】
2020/07/07
Getty Images
イチロー、松井秀喜の2005年シーズン
最後にチームの主力として活躍を続けているイチロー、松井秀喜の成績を振り返っていきたい。
まずはメジャー3年目を迎えた、松井秀喜だ。
2005年は開幕から出場を続けたが、4月、5月と絶不調に陥り、厳しい幕開けを迎えた。
6月に復調を果たすと、シーズン終了まで好調を維持。チームの地区優勝にも大きく貢献した。
最終的に3年連続全試合出場となる162試合に出場し、打率.305、192安打、23本塁打、116打点、OPS.863をマーク。打率、安打、打点は自己最高の数字となった。オフにはメジャー3年間の活躍が高く評価され、ヤンキースと新たに4年契約を締結した。
そして、メジャー5年目となるイチローだ。
メジャーではスロースターターの一面があったイチローだが、2005年は春先から好調なスタートを切った。しかし5月に打撃不振となると、調子が上がり切ることなく前半戦を終えることとなったが、本塁打は例年を上回るペースで放った。
後半戦では5年連続200安打に到達するなど、安定した活躍を続けたが、チームは地区最下位に沈んだ。
最終的に自身初の全試合出場となる162試合に出場。打率.303、206安打、OPS.786をマークした。ほとんどの部門で自己ワーストの成績となった一方で、自己最多の15本塁打を放ち、5年連続打率3割もクリアするなど、低迷するチームで存在感を放った。
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