MLB最高の選手は誰だ! 投手総合能力値ランキング16位~20位。ダルビッシュ有は七色の変化球(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/07
Getty Images
【総合18位】ダルビッシュ有
故障に泣いた数年を経て、ついに最強右腕が帰ってきた。前半戦は制球に苦しんだが、後半戦は生まれ変わったような投球を披露。制球と球威を兼ね備えたスタイルは圧巻だった。
178回2/3を投げ229奪三振、防御率も3点台に乗せた。前半戦は四球が多かったが、後半戦は防御率2.76、81回1/3で与四球7だった(前半は97回で49個)。8月には142打者連続で無四球の快挙も達成した。物足りないのは6にとどまった勝利数のみだろうか。
すべての球種が武器になるシーズンだった。ホップ成分の強い直球と、同じ軌道から落ちるカットボールのコンビネーションに加え、日本時代から武器とする大きなスライダー、シンカーも操った。スプリットやナックルカーブも解禁し、圧倒的なペースで三振を奪い続けた。
復活を感じさせる後半戦を送り、今季にかかる期待は過去最大級だ。年間を通じて活躍すればサイ・ヤング賞も見えてくるとされている。自身のTwitterで披露した新球種“スプリーム”(スプリットとツーシームの間の変化、仮称)にも注目だ。