城島健司が日本人捕手初のメジャー挑戦、田口壮はワールドチャンピオンにーー日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2006年編】
2020/07/08
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ついに7月23日(日本時間7月24日)開幕が決まったメジャーリーグ。60試合制や、ナショナル・リーグ初の指名打者(DH)制導入など、NPB同様2020年は異例のシーズンとなる。
一方で、今年は新たに筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊の3人がNPBから海を渡り、メジャーの舞台に挑戦。2人の野手が同時に挑戦するのは、2012年の青木宣親と川﨑宗則以来8年ぶりとなる。筒香と秋山は、日本人野手再評価の流れを作ることができるだろうか。
本シリーズでは、年度別シーズンOPSランキングトップ10選手と、同年の日本人選手の成績を振り返り、時代背景とともに日本人野手のメジャーリーグ挑戦の軌跡を辿る。今回は2006年編。
2006年シーズンOPSランキングトップ10
2006年は、アルバート・プホルス(セントルイス・カージナルス)が初の1位に輝いた。同年は打率.331、49本塁打、137打点といずれもナショナル・リーグ2位の成績を残した。長打率.671、OPS1.102は両リーグトップの数値を誇り、その活躍でチームをワールドチャンピオンへと導いた。
2位はトラビス・ハフナー(クリーブランド・インディアンス)、3位はライアン・ハワード(フィラデルフィア・フィリーズ)となった。ハワードは、同年にレギュラーへ定着。両リーグトップの58本塁打、149打点をマークし、ナ・リーグ本塁打王、打点王、シーズンMVPに輝く大ブレイクを果たした。
4位にマニー・ラミレス、5位にデビッド・オルティスとボストン・レッドソックスのクリーンアップ陣が続いた。特にオルティスは54本塁打、137打点をマークし、アメリカン・リーグ本塁打王、打点王の二冠に輝いた。
6位にランス・バークマン(ヒューストン・アストロズ)が入り、ジム・トーミ、ジャーメイン・ダイのシカゴ・ホワイトソックス勢が後を追った。
9位はフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)のミゲル・カブレラ、10位にはカルロス・ベルトラン(ニューヨーク・メッツ)が初のランキング入りを果たした。