城島健司が日本人捕手初のメジャー挑戦、田口壮はワールドチャンピオンにーー日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2006年編】
2020/07/08
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W松井の2006年シーズン
まずは、メジャー4年目を迎えた松井秀喜だ。
同年は、開幕戦から本塁打を放つなど幸先の良いスタートを切った松井秀。しかし、5月の試合でスライディングキャッチを試みた際に負傷し、途中交代。左手首骨折と診断され、無念の長期離脱となった。
8月に戦列復帰を果たすと、復帰後は好調を維持したままシーズンを終えたが、NPB時代から続く連続試合出場記録も1768試合でストップした。
最終的に打率.302、OPS.887をマークしたが、自己ワーストの51試合出場、8本塁打に留まり、けがに泣かされたシーズンとなった。
続いて、メジャー3年目を迎えた松井稼頭央だ。
2006年はオープン戦で右膝を痛め、開幕をマイナーで迎えた。4月下旬に昇格を果たすと、初打席でランニング本塁打を放ち、3年連続シーズン初打席初本塁打を達成した。
以降は打撃不振に陥り、6月にロッキーズへトレード移籍。しばらくマイナー暮らしが続いた。
8月下旬にようやく移籍後初昇格を果たした松井稼。その後は復調を果たし、スタメン、途中出場問わず、結果を残した。
最終的にシーズン合計70試合に出場。打率.267、3本塁打、OPS.689となった。自己ワーストの出場数に終わるなど不本意なシーズンとなったが、移籍後は3割を超える打率を残し、存在感を示した。
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