MLB最高の選手は誰だ! 投手総合能力値ランキング6位~10位。制球力抜群の韓国左腕、有名歌手“じゃない方”も(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/09
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【総合6位】ジャック・フラハティ
こちらもデビュー3年目にして圧巻の成績を残した右腕がランクイン。昨季先発ローテーションに定着すると、今季は年間を通じて投げ抜き、エースとして君臨した。
11勝という部分をみれば平凡にも思えるが、特筆すべきは投球の質だ。WHIP (1イニングごとに許した出塁の平均)はデグロムと並んでリーグ1位、防御率はMLB6位で、安定感抜群の投球を披露した。守備面も評価され、ゴールドグラブ賞の候補にも選出された。
投球の軸は5割近くを占める直球と27.6%のスライダーだ。オーソドックスなフォームで、特筆すべき球速や驚くような変化球は持たないながら、9回あたりの被安打平均数は6.19でリーグ1位。“総合力で打たせない投手”と言えるだろう。
技術やフィジカルの進歩が著しく、選手の入れ替わりが多い現代MLB。若くして素晴らしい成績を残すフラハティですら、進化して生き残っていくことが求められそうだ。チームを勝たせる投手へ、その右腕にかかる期待は大きい。