福留孝介がメジャー挑戦。松井稼頭央は光る活躍――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2008年編】
2020/07/10
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光る活躍を見せた松井稼頭央と岩村明憲
まずは、メジャー5年目を迎えた松井稼だ。
前年オフに、アストロズへ移籍した松井稼。
オープン戦では好成績を残したが、開幕直前に臀部を負傷し、離脱を強いられた。
4月下旬に戦列復帰すると、主に「2番・二塁」として起用され、復帰とともにチームの打撃成績も大きく向上した。
後半戦からは1番に座り、切り込み隊長として打線を牽引。同年は打撃不振に陥ることなく、シーズンを終えた。
最終的に96試合の出場となったが、打率.293、20盗塁、OPS.781をマーク。打撃だけでなく走塁、守備面でも高い貢献度を見せ、チームを支えた。
続いて、メジャー2年目を迎えた岩村明憲。
前年のシーズン後半から務めた二塁の守備位置で開幕を迎えた岩村。打順も主に1番を任され、大きな期待を背負った。
4月は低調な成績に終わったが、5月に復調。6月24日には日米通算200本塁打も達成した。
同年のチームは、球団史上初のポストシーズンに進出。7試合連続安打や試合を決める逆転本塁打を放った岩村の活躍もあり、ワールドシリーズまで駒を進めた。
最終的に152試合に出場。打率.274、6本塁打、OPS.729をマーク。惜しくもワールドチャンピオンは逃したが、中心選手の1人としてチームを牽引した。
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