メジャー4年目、最も遅いシーズン初勝利も、トレードに向けて価値を高めた岩隈久志
マリナーズの岩隈久志が、前半戦最終登板でメジャー4年目で最も遅い今シーズン初白星を手にした。
2015/07/14
Getty Images
岩隈の離脱がチームに大きな影響
今季は3試合目の4月20日アストロズ戦を最後に、右広背筋痛でDL入り。そこから前回7月6日タイガース戦での復帰まで、2カ月以上を要した。
当初は10日前後ノースローで様子を見て、キャッチボールを再開させたが、再び患部に違和感を訴えた。5月中旬には再度2週間のノースローが決まり、容態は一進一退。我慢の調整を強いられた。
昨年もキャンプ前に右手指の故障が発覚し、開幕はDLで出遅れ。それでも自己最多の15勝を挙げ、あらためて潜在能力の高さを示した。球団側が選択権を行使し、年俸700万ドル(約8億5000万円)で残留。実績と期待値に比べれば、格安条件と言えた。
1シーズン先発ローテーションで回った13年は、14勝6敗、防御率2.66の好成績。タイガースのマックス・シャーザー、レンジャーズのダルビッシュ有に続き、アリーグのサイ・ヤング賞投票で3位に入った実力者だ。
それだけに、ここまでのつまずきはチームにとっても痛かった。マリナーズは前半戦を終え、41勝48敗の地区4位。首位エンゼルスには7.5ゲーム差と離されている。相当な巻き返しがない限り、ポストシーズン進出は難しい状況だ。