MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング1位~5位。最強リリーフ左腕、無冠の帝王も(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/11
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【総合4位】エミリオ・パガーン
メジャーデビューから1年ごとに所属チームを変え、3年目となった昨季レイズで守護神を任せられたパガーンが総合4位にランクインした。“守護神”と言っても、クローザー候補が複数いるためセットアップとしての起用も少なくなく、チームトップの20セーブの他に8ホールドもマークし柔軟にチームに貢献した。
パガーンはメジャー2年目までセーブをマークした経験がなかったが、4月22日(日本時間23日)から登板3試合連続で抑えを任されると、いずれもセーブを記録。その後は他投手との兼ね合いでセットアップにも回ったが、7月以降だけで計16セーブを記録し、最終的にチームで最もクローザー適性がある投手とみなされた。
フォーシームの平均球速は95.5マイル(約154キロ)を計測し「球速」で92点と高い点数を稼ぐと、与四球も9イニングあたり1.7個と「制球力」は96点をマーク。さらに、比較的球数を使う「奪三振力」(92点)がありながら、1イニングあたり15.4球と少なかったことで「投球効率」も90点と、余計な球数を使わず相手打者を打ち取る能力にも秀でていた。
一方で、課題は「被長打率」と「メンタル」でいずれも80点台。これを克服できれば、防御率のさらなる良化も自ずと見えてくる。スプリングトレーニング直前にトレードでパドレスに移籍したが、ここではクローザーではなくセットアップとしての起用が濃厚。またもシーズン開幕を新天地で迎えることになった右腕は、クローザーとしてキャリアハイとなったシーズンを糧にどんな飛躍を見せるだろうか。