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MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング1位~5位。最強リリーフ左腕、無冠の帝王も(2019シーズン版)

マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする

2020/07/11

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【総合3位】カービー・イェーツ


 
 6年目にしてメジャー両リーグ最多の41セーブを挙げ、大ブレイクを果たしたイェーツが総合3位となった。チームの絶対的守護神として、その成長幅は他のどのリリーフ投手よりも大きかったと言って間違いない。
 
 2017年途中にパドレスに加入した右腕は、それまでキャリアハイだった2018年の成績を昨季さらに大きく伸ばした。2018年がセットアップ兼クローザーだったこともあるが、セーブ数だけ見れば29個の上積み。44回のセーブ機会に対して41回成功と、その確率は93%を超えた。
 
 では投手としてどの数字が際立って良かったのかを見てみると、フォーシームの平均球速こそ93.5マイル(約150キロ)と特別速かったわけではない。しかし、9イニング当たりの与四球数(BB/9)が1.9個、1つの四球を与えるまでにいくつ奪三振を奪えるかという数値(K/BB)に関しては7.77といずれも救援投手の中ではメジャートップクラスと「制球力」を見事に発揮していた(96点)。
 
 さらに、「被長打率」は.262で93点、得点圏被打率が.148だったことから「メンタル」も97点とここ一番での勝負強さが圧倒的。持ち球としてはフォーシーム、スプリット、スライダーの3球種だが、スライダーが全投球に占める割合がわずか1.0%で、ほぼ速球とスプリットの2球種のみでここまでの数字を叩き出していたのは驚くべき事実である。
 
 また、60試合の登板で投球回が60回2/3と、1試合あたりほぼ1イニングを投げ切るリズムを固定できたのもプラスとなったはずだ。ゴロ打たせて取る投球を徹底し、60試合以上に登板したリリーフ投手としてはベストとなる防御率1.19をマーク。技巧派投手として“最高傑作”の1人と言い表せる右腕だ。

【次ページ】総合2位
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