MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング6位~10位。二刀流リリーバー、7回の男も(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/12
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【総合10位】ブランドン・ワークマン
レッドソックスは前年までクローザーだったクレイグ・キンブレル投手をFAによって放出したことで、シーズンを通じて守護神の固定に苦労した。その中でチームトップの16セーブを挙げたワークマンが能力値としては総合10位と健闘した。
ワークマンは昨季、それまでのキャリアで最多だった43試合(2018年)の登板を大きく上回る73試合に登板。5月19日(同20)日のシーズン2度目のセーブ機会で抑えると、その後徐々にクローザーとしての役割を任され、8月~9月の2カ月間で計11セーブをマークした。
「球速」84点、「制球力」73点といずれも高いとは言えない数字であるものの、K/9で13.1とリリーフ投手としてメジャートップレベルの数字を残し「奪三振」で93点を稼いだ。
また、「被長打率」は60試合以上登板したリリーフ投手では最高となる.166をマークしたことで98点。さらに得点圏被打率も.167と抜群の成績を残したことから「メンタル」の面でも95点とクローザーとしての適性が垣間見れた。リリーフながら10勝をマークしたところを見ても、ワークマンの“勝負強さ”がチームに流れを持ち込んだ部分があると言えるだろう。
打者の左右に関係なく力を発揮し、右打者にいたっては被打率.116と抑え込んだ。奪三振力ではなくゴロを打たせて取る、レッドソックスにこれまであまり見られなかったクローザー像で今季も活躍を続けたい。