松井秀喜が日本人選手初のワールドシリーズMVPに、イチローは日本人通算安打記録を樹立――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2009年編】
2020/07/13
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松井稼頭央、福留孝介の2009年シーズン
ここでは松井稼頭央、福留孝介両選手の成績を振り返っていきたい。
まずは、メジャー6年目を迎えた松井稼だ。
同年も主に1、2番の上位打線を任されたが、低調なスタートを切った松井稼。5月下旬には右太腿を痛め、無念の故障者リスト入りとなった。
6月中旬に戦列復帰を果たすと、その後は出場を続け、8月15日には日米通算2000安打を達成した。
最終的に打率.250、9本塁打、19盗塁となった。打率はやや低迷したが、自己最多の132試合に出場し、規定打席にも到達した。
続いて、メジャー2年目を迎えた福留孝介。
前年と同じく開幕から好調を維持し、幸先の良いスタートを切ったが、5月からは失速し、打率も低迷した。
以降は主に相手の先発投手が右の場合はスタメン、左の場合はベンチスタートと使い分けられた福留。守備面でも右翼から中堅に主戦場を移したことで、慣れないポジションに苦労する場面が見られた。
最終的に146試合に出場し、打率.259、11本塁打、OPS.796をマーク。同年は特に左投手を苦手とする傾向が見られ、その打率は1割台中盤に沈んだ。