MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング11位~15位。次世代の奪三振王、エンゼルスを支えたリリーフエースも(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/13
Getty Images
【総合15位】セス・ルーゴ
クローザーが26セーブにとどまったメッツにおいて、セットアップだけでなく時に抑えを任さえれ奮闘したルーゴが総合15位にランクイン。メジャー4年目で2年連続50試合以上の登板、そして大台60試合登板に初めて到達した右腕だが、その能力は堂々たる数字で裏付けられている。
21ホールドともに6セーブもマークしたルーゴ。その源になったのは「制球力」だ。BB/9は1.8、K/BBは6.5とメジャートップクラスの数字を叩き出して96点となった。「奪三振能力」も9イニングあたり11.7個の三振を取っており高い。平均94.5マイル(約152キロ)のフォーシームの他にシンカー、チェンジアップ、スライダー、カーブと豊富な球種で打者を上手く翻弄した。
そんな中、ルーゴが苦しんだのは得点圏に走者を置いた場面で、その被打率.321は60試合以上に登板した救援投手ではワースト5位に入る数字となった。被長打率の低さも手伝ってか結果的に防御率2.70に抑えられているが、これを克服し粘り強さが見られるようになれば、メッツの勝利も確実に増えていくはずだ。