MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング11位~15位。次世代の奪三振王、エンゼルスを支えたリリーフエースも(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/13
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【総合14位】タイ・バットリー
故障者続出のエンゼルス救援陣にとって頼みの綱となったバットリーが総合14位に入った。メジャー2年目にしてチームトップの72登板。クローザーにつなぐセットアップの役割が多かったが、5回~7回にかけて登板することも少なく、柔軟な起用に応え6勝7敗26ホールド2セーブ、防御率3.98の数字を残した。
平均97.1マイル(約155キロ)のフォーシーム、そしてカーブ、チェンジアップといったブレーキのかかる変化球で緩急を武器にした投球が持ち味。速球派のわりにK/9が10.5と「奪三振能力」が特に高いわけではないが、投球数を要しながらも得点圏での被打率は.222と粘り切った。
しかし、72回1/3を投げ被安打は8本塁打を含む69本と多く、「被長打率」は.376まで高くなったことで79点となってしまった。それでも、投手陣の層が他球団に比べ薄いだけにタフネス右腕バットリーの活躍はエンゼルスにとって不可欠。昨季被打率.263と苦戦した右打者への対応を改善し、リードを守る“縁の下の力持ち”ぶりを引き続き発揮していく。