イチローが前人未踏の10年連続200安打を達成。エンゼルスへ移籍した松井秀喜ら4選手の活躍はーー日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2010年編】
2020/07/14
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松井稼頭央、岩村明憲、福留孝介の2010年シーズン
前年同様、メジャー挑戦者ゼロに終わった日本人野手陣。
ここでは、上記3選手の成績を振り返っていきたい。
まずは、メジャー7年目を迎えた松井稼頭央だ。
開幕戦ではスタメン出場し、2安打を放ったが、同年は控え選手の位置付けとなった。
以降は打撃不振も重なり、5月下旬に事実上の解雇。直後に古巣・ロッキーズとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格は叶わなかった。
最終的にシーズン合計27試合出場に留まり、打率.141、OPS.352となった。日本人内野手としては初のメジャーデビューを果たし、確かな存在感を見せた松井稼。7年間の挑戦を終えた。
次に、メジャー4年目を迎えた岩村明憲。
前年のポストシーズン中にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した岩村。迎えた2010年シーズンは、開幕から不振が続き、5月には40打席連続無安打など復調のきっかけを掴めず、マイナーへ降格となった。
以降はメジャー昇格もなく、マイナーリーグのシーズン終了後に解雇となった。
直後にオークランド・アスレチックスとメジャー契約を結び、出場を続けたが、結果を残すことはできなかった。
同年はシーズン合計64試合に留まり、打率.173、OPS.535となった。レイズ時代にはチーム史上初のポストシーズン、ワールドシリーズ進出の立役者的存在となった岩村。4年間のメジャー挑戦を終えた。
そして、メジャー3年目を迎えた福留孝介だ。
2010年シーズンは、過去2年同様、開幕から好調を維持し、幸先の良いスタートを切った。5月は成績を保つも、6月に失速。7月終了時点の打率は2割5分を切った。
8月に復調を果たしたが、9月に再び失速。例年以上に好不調の波が激しい1年となった。
最終的に130試合に出場。打率.263、13本塁打、OPS.809をマークした。本塁打、OPSなどは自己最高の成績となったが、不安定さを露呈し、規定打席には届かなかった。