イチローが前人未踏の10年連続200安打を達成。エンゼルスへ移籍した松井秀喜ら4選手の活躍はーー日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2010年編】
2020/07/14
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エンゼルスへ移籍した松井秀喜
続いて、メジャー8年目を迎えた松井秀喜だ。
前年オフに7年間在籍したニューヨーク・ヤンキースから、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍。日本人野手としては初の所属となった。
古巣での活躍から大きな期待を背負った松井秀は、新天地で「4番・指名打者」として開幕を迎えた。開幕戦では、決勝打となる適時打と豪快な本塁打を放つ活躍を見せ、鮮烈なデビューを飾った。
その後も4番に座り、4月26日にはメジャー通算1000安打を達成した。しかし5月に不調に陥ると、打率が低迷。2割5分台で前半戦を折り返した。
以降はしばらく停滞していたが、徐々に調子を取り戻した。後半戦の打率は3割を上回り、本塁打も2桁を数えた。
最終的に145試合に出場。打率.274、21本塁打、84打点、OPS.820をマークした。同年は好不調の波が激しく、相手の先発が左投手の試合ではスタメンを外れるなど、首脳陣の信頼を勝ち取るには至らなかった。
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