MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング16位~20位。ブルペンの柱となる選手たち(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/14
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【総合20位】ユルメイロ・ペティート
昨季自身最多、メジャーでも2番目に多い80試合に登板しアスレチックスのブルペン陣を支えたペティートが総合20位に入った。驚くべきはこの登板数の多さでキャリアハイの防御率2.71をマークしたこと。シーズンを通じて発揮したタフネスぶりと安定感は、総合20位ながら評価するべき点が多い。
キャリア最多となる29ホールドを後押ししたのは抜群の制球力。BB/9は60試合以上に登板した投手では最も低い1.1。フォーシームの球速こそないが、カットボール、カーブ、チェンジアップといった変化球を武器に、主にフライを打たせてアウトを積み重ねた。
制球の良さが投球リズムを生み、「投球効率」を1イニング当たりの投球数(P/IP)は13.9球とこちらもメジャートップクラスの数字だった。
改善したいのは.361だった「被長打率」で、83回を投げて被安打57本にとどめたものの、被本塁打は2年連続2桁となる11本に及んだ。得点圏での被打率が高くないだけに、一発を浴びる弱点さえ克服すればメジャー随一の存在としてさらに価値を高めることになるだろう。