MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング16位~20位。ブルペンの柱となる選手たち(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/14
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【総合18位タイ】ダニエル・ハドソン
昨季途中にトレードでナショナルズに加入し、球団初のワールドシリーズ制覇に貢献したハドソンが総合18位タイ。2013年には右肘靭帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)を受けた右腕だが、その後見事に復活してチャンピオンチームの一員となった。
前所属のブルージェイズ時代も含めシーズンを通じて投げた試合は69試合。これはパイレーツ時代の2017年(71試合)に次ぐ数字で、特にナショナルズ加入後の8月以降は24試合で3勝0敗3ホールド6セーブ、防御率1.44と抜群の安定感を見せた。
フォーシームの平均球速は96.2マイル(約155キロ)で「球速」で94点を獲得。トミー・ジョン手術後に球速が増す投手、落ちる投手に分かれるが、ハドソンの場合は前者だった。四球の数が多く「制球力」は82点にとどまったが、投球数をかけながら結果的に失点を防いだ。
失点を防げた理由は抜群の勝負強さ。得点圏被打率.133は60試合以上に登板したリリーフ投手の中では3番目に低い数字となり、「メンタル」は堂々の98点を叩き出した。
球速のわりに奪三振能力が低いが、その分、フォーシームの他にキレのあるスライダーやチェンジアップを駆使して特にフライで打たせて取る技術に優れている。オフはナショナルズとの再契約を勝ち取り、昨年に続く活躍が期待されている。