MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング16位~20位。ブルペンの柱となる選手たち(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/14
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【総合16位】ハンセル・ロブレス
エンゼルスのクローザーとして23セーブを挙げたロブレスが総合16位にランクイン。移籍2年目で目立った故障なくシーズンを通じて71試合に登板し、チームの弱点である投手陣の砦として君臨した功労者だ。
メッツ時代はセットアップとしてクローザーにつなぐ役割を担っていたが、2016年以来20セーブをマークした投手がいなかったエンゼルスでは自動的に守護神に任命されたロブレス。平均球速97.2マイル(約156キロ)をマークするフォーシームの「球速」に目がいきがちだが、BB/9も2.0個と実は「制球力」が良い。
持ち球はフォーシーム、シンカー、チェンジアップ、スライダーの4つ。このうちチェンジアップが22.3%、スライダーが21.5%を占め、合わせて43.8%という数字は速球系の2球種を合わせた割合に匹敵する。これにより打者は狙い球を絞りにくくなった。
課題は.264となった得点圏での被打率で、これにより17失点を喫した。また、フォーシームの平均回転数が2434もあり伸びはあるはずが、その割にK/9が9.3と高くない。打たせて取るとしたら「フライ系」になるだけに、持ち前の制球力で打ち損じを誘いアウトをコツコツ積み重ねていきたい。