川﨑宗則、青木宣親がメジャー挑戦。イチローはヤンキース移籍、松井秀喜は現役引退へ――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2012年編】
2020/07/16
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川﨑宗則、青木宣親がメジャーデビュー
2012年は、川﨑宗則、青木宣親の2選手がメジャーデビューを果たした。
まずは、川﨑の成績から振り返っていきたい。
川﨑は、福岡ソフトバンクホークスからFA移籍で、シアトル・マリナーズとマイナー契約。NPBでは盗塁王、最多安打を獲得するなど俊足巧打と堅守を誇った。また、この移籍で師弟関係にあるイチローとはチームメイトになった。
MLBではオープン戦で結果を残し、開幕前にメジャーへ昇格。4月7日には「9番・遊撃」でメジャーデビューを果たし、初安打初打点も記録した。
以降は主に守備固め、代走など途中出場が続いたが、緊急時の捕手として待機するなど、スーパーサブとしてベンチ入りを続けた。
最終的に61試合に出場。打率.192、2盗塁、OPS.459と打撃は低迷したが、ベンチの盛り上げ役も買って出るなど、チームに必要な存在となった。
次に、青木の成績を振り返っていきたい。
青木は、東京ヤクルトスワローズからポスティングシステムを行使し、ミルウォーキー・ブリュワーズに入団。NPBでは首位打者3回、最多安打、最高出塁率2回など数多くのタイトルを獲得し、屈指の好打者として知られた。
MLBでは、開幕スタメンは逃したが、4月6日に代打でメジャーデビュー。途中出場が多かったが、メジャー初本塁打となるランニング本塁打を放つなど、必死のアピールを続け、5月下旬にはスタメンに定着した。
3割を超える打率を維持し、前半戦を折り返した青木。後半戦当初は不振に陥ったが、8月には復調を果たし、1年目から規定打席にも到達した。
最終的に151試合に出場。打率.288、10本塁打、50打点、OPS.787の好成績を残した。盗塁も30個を数えるなど足でも存在感を見せ、上々のメジャーデビューとなった。