川﨑宗則、青木宣親がメジャー挑戦。イチローはヤンキース移籍、松井秀喜は現役引退へ――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2012年編】
2020/07/16
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同年限りでメジャーの舞台を去った3選手
松井秀喜、福留孝介、西岡剛の3選手は、同年限りでメジャーを去ることとなった。
まずは、メジャー5年目を迎えた福留だ。
同年2月にシカゴ・ホワイトソックスとメジャー契約。開幕から主に代打など途中出場での起用が続いた。6月に右脇腹を痛め、故障者リスト入りとなると、同月に自由契約となった。
7月にはヤンキースとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格は叶わず、そのままシーズンを終えた。
最終的にシーズン合計24試合に出場。打率.171、OPS.489に終わった。メジャーデビュー 年にはオールスター出場を果たすなど、強いインパクトを残した福留。5年間のメジャー挑戦を終えた。
次に、メジャー2年目を迎えた西岡剛。
同年はオープン戦で左手小指を痛め、開幕をマイナーで迎えた。4月には足首の捻挫で故障者リスト入りとなり、前半戦のメジャー昇格はならなかった。
後半戦にはけがの回復とともに調子を上げ、8月下旬にメジャーへ昇格。しかし、少ない出場機会の中で結果を残せず、わずか2週間ほどでマイナーに降格。以降の再昇格は叶わなかった。
最終的にわずか3試合の出場に終わり、打率.000、OPS.071となった。相次ぐ故障に泣き、2年間のメジャー挑戦を終えた。
そして、メジャー10年目を迎えた松井だ。
同年は開幕後も未所属が続いたが、4月下旬にタンパペイ・レイズとマイナー契約を結んだ松井。5月下旬にメジャー昇格を果たし、直後の試合で本塁打を放つなど、活躍に期待がかかった。
しかし、以降はなかなか調子が上がらず、苦しい時期が続いた。試行錯誤を重ねたが、7月下旬には自由契約となり、そのままシーズンを終えることとなった。
最終的に34試合に出場。打率.147、2本塁打、OPS.435となった。名門・ヤンキースではクリーンアップを務め、日本人選手唯一のワールドシリーズMVPなどメジャーで数多くの功績を残した松井。10年間の挑戦を終えるとともに、同年限りで20年間の現役生活に別れを告げた。