川﨑宗則、青木宣親がメジャー挑戦。イチローはヤンキース移籍、松井秀喜は現役引退へ――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2012年編】
2020/07/16
Getty Images
シーズン途中にヤンキースへ移籍したイチロー
最後に、メジャー12年目を迎えたイチロー。
前年に様々な連続記録が途切れ、再起を図るシーズンとなった。
同年は「3番・右翼」で開幕を迎え、日本で行われた開幕戦では、5打数4安打の活躍を見せるなど幸先の良いスタートを切った。4月は好調を維持していたが、5月に3割を切ると、打率が停滞。7月下旬にはトレード移籍でヤンキースへ加入することとなった。
移籍後は途中出場も増えたが、スタメン出場の試合では主に下位打線、守備位置も定位置の右翼だけでなく、左翼、中堅と外野の全ポジションを守った。
7月30日にはメジャー通算100本塁打を達成。途中加入ながらチームに貢献し、激戦を制したチームは地区優勝を果たした。
ポストシーズンでは2番で全試合にスタメン出場し、本塁打を放つなど活躍を見せたが、ワールドシリーズには届かなかった。
シーズン合計では、全試合出場となる162試合に出場。打率.283、178安打、29盗塁、OPS.696をマークした。移籍後は立場に変化が見られたが、様々な役割をこなす対応力を見せた。
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