田中賢介、中島裕之がメジャー挑戦。青木宣親は三振率で両リーグ最高の数字――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2013年編】
2020/07/17
Getty Images
田中賢介、中島裕之がメジャー挑戦
2013年は、田中賢介がメジャーデビューを果たした。
田中は、北海道日本ハムファイターズからFA移籍でサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約。NPBでは打撃タイトルの受賞歴はないが、小技もこなせる巧打者、二塁の名手として活躍を続けた。
MLBではマイナーで開幕を迎え、シーズン序盤に外野手へコンバート。打撃は好調を維持し、7月上旬にメジャー初昇格を果たした。
デビュー戦では初安打を放ち、外野守備でも好守を見せた田中。以降もまずまずの結果を残していたが、7月下旬にマイナー降格となり、アピールを続けたが、再昇格とはならなかった。
最終的に15試合の出場に留まり、打率.267、2盗塁、OPS.620となった。しかし、マイナーでは3割を超える打率を残しており、慣れない外野のポジションもそつなくこなしていた。
同じく海を渡った中島は、埼玉西武ライオンズからFA移籍でオークランド・アスレチックスに入団。NPBでは、独特な打撃フォームで最高出塁率2回、最多安打1回を獲得した好打者だ。
MLBではオープン戦から不調が続き、開幕前に左太腿裏を損傷し、故障者リスト入りとなった。
5月に戦列復帰し、マイナーではまずまずの成績を残したが、メジャー昇格は果たせず、シーズンを終えた。
【次ページ】メジャー2年目を迎えた川﨑宗則と青木宣親