青木宣親がワールドシリーズに出場。イチローら4選手の活躍は――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2014年編】
2020/07/19
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7月23日(日本時間7月24日)に開幕するメジャーリーグ。60試合制や、ナショナル・リーグ初の指名打者(DH)制導入など、NPB同様2020年は異例のシーズンとなる。
一方で、今年は新たに筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊の3人がNPBから海を渡り、メジャーの舞台に挑戦。2人の野手が同時に挑戦するのは、2012年の青木宣親と川﨑宗則以来8年ぶりとなる。筒香と秋山は、日本人野手再評価の流れを作ることができるだろうか。
本シリーズでは、年度別シーズンOPSランキングトップ10選手と、同年の日本人選手の成績を振り返り、時代背景とともに日本人野手のメジャーリーグ挑戦の軌跡を辿る。今回は2014年編。
2014年シーズンOPSランキングトップ10
2014年は、ビクター・マルティネス(デトロイト・タイガース)が初のランクインにして、1位に輝いた。同年は打率.335、32本塁打、103打点をマーク。打撃タイトルの獲得とはならなかったが、両リーグトップのOPS.974を誇り、チームメイトでもあるミゲル・カブレラの3連覇を阻んだ。
2位はホセ・アブレイユ(シカゴ・ホワイトソックス)、3位は前年のナショナル・リーグMVP、アンドリュー・マカッチェン(ピッツバーグ・パイレーツ)、4位はジャンカルロ・スタントン(マイアミ・マーリンズ)となった。
同年のスタントンは、打率.288、37本塁打、105打点、OPS.950をマークし、自身初の打撃タイトルとなるナショナル・リーグ本塁打王を獲得。チームの上位進出はならなかったが、個人としては輝きを放った。
5位にはマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)だ。同年は打率.287、36本塁打、111打点、OPS.939をマークし、アメリカン・リーグ打点王を獲得。その活躍でチームを地区優勝へと導き、シーズンMVPにも輝いた。
以降は、6位にホセ・バティスタ(トロント・ブルージェイズ)、7位にアンソニー・リゾー(シカゴ・カブス)、8位にエドウィン・エンカーナシオン(ブルージェイズ)、9位にランキング連覇を達成していたミゲル・カブレラ(タイガース)と続いた。
10位にはマイケル・ブラントリー(クリーブランド・インディアンス)が入った。同年は打率.327、200安打、OPS.890をマーク。打率は、安打数ともにリーグ3位の数字を残すなど、飛躍の1年となった。