MLB最高の選手は誰だ! 能力値ランキング日本人選手編。大谷翔平、菊池雄星、平野佳寿は?(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合、ゾーン別打率は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/22
Getty Images
大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)指名打者/右投手
投打「二刀流」で臨んだメジャー1年目、2018年10月に右肘側副靭帯再建手術通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷は、2年目の昨季は指名打者(DH)として「打者専念」の方針の下106試合に出場。1年目を上回る110安打を放ち、本塁打こそ18本にとどまったが打率.286と打者としての才能を改めて証明した。
長打率は2年連続で5割を超え.505。20二塁打、5三塁打など長打を多く重ねたことで、「長打力」として82点を記録している。また、この三塁打や12個をマークした盗塁を引き出した要因の1つである「走力」も85点と高い。純粋なスプリント能力を示すFt./秒では28.2。さらに一塁到達タイムはメジャー全体で6位タイとなる4.05秒という快速ぶりだった。
一方で、不安の残る結果となったのが三振率だ。2018年の27.8%から25.9%に改善を見せたものの、規定打席に到達した選手のランキング当てはめても下位16%に入る低迷ぶり。特に後半戦は53試合で207打席に立ち57三振を喫して三振率は27.5%にも及んでいた。さらに、打球角度も2018年の約半分となる6.8度と、打球が上がらなかったことも今後の課題に挙げられる。
しかし、6月のタンパベイ・レイズ戦では日本人メジャーリーガー初となるサイクル安打の快挙を達成するなど、いまだ“発展途上”であることと、その中で進化を遂げていることは事実。今季は投手としてマウンドに上がり「二刀流」が復活するだけに、投打ともに1年目以上の成績を目指していきたい。
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