MLB最高の選手は誰だ! 能力値ランキング日本人選手編。ダルビッシュ有、田中将大、前田健太は?(2019シーズン版)
マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする
2020/07/23
Getty Images
ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)右投手
カブス移籍2年目のダルビッシュは、1度も負傷者リスト(IL)に入ることなくシーズンを通じて31登板を果たし、6勝8敗、防御率3.98の成績を残した。5月4日(日本時間5日)から6月21日(同22日)にかけて登板10試合連続で勝ち負けなしという珍記録に名を刻んだが、後半戦は13試合で4勝4敗ながら、防御率は前半戦の5.01から2.76に大きく改善させている。
ダルビッシュを評価する点で最も目を引くのが92点を算出した「奪三振能力」だ。フォーシームの平均球速で94.1マイル(約151キロ)を計測しながら、スライダー、カーブ(ナックルカーブ)、チェンジアップ、スプリット、カットボールなど現地メディアでは「10種類」とも伝えられる多彩な球種を駆使し、178回2/3を投げて229奪三振をマークした。
さらに、得点圏被打率は.194と2割を切る粘り強さを発揮。これにより「メンタル」は各項目で自身最も高い95点となっている。また、後半戦に与死球の数が大幅に減ったことも影響して、P/IPは15.9球にとどめ「投球効率」の点でも90点という高水準だった。
一方で、被打率は.213に抑えたものの、被本塁打33という一発を浴びやすい傾向があったことで「被長打率」が.411まで跳ね上がったのは数少ない課題だ。被本塁打は前半戦で18試合で20本、後半戦13試合で13本。後半戦の防御率には大きく響かなかったが、今季は開幕から一発に警戒し本数を減らしていきたいところだ。
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